天之薫、地之襲


「てんのかほり、ちのかさね」

 日本神話を元にした創作です。

 

天津神(あまつかみ)

 天照を始め、高天原を拠点とする神の血族集団。

地津祇(くにつかみ)

 大国主を始め、葦原中津国を拠点とする神の血族集団。

CHARACTERS

天照坐皇大御神

あまてらします

すめおおみかみ

165cm ♀

天津神

三貴神

 

「何者より貴き太陽の巫女」

 日本における最高神で、美しい太陽の女神。よくも悪くも真面目な性格で、父から任された高天原や中津国の守護を懸命にこなそうとする。たまにストレスが爆発する。


月詠尊

つくよみのみこと

170cm ♂

天津神

三貴神

 

 

「言静かなる照月の御子」

 天照の弟で、月として夜の食国を統べる神。神話上殆ど逸話が残っていない程度に挙動が静かだが、無礼を働いたと勘違いした相手を斬り殺すなどバイオレンスな一面がある。修験者たちを従えている。


火之迦具土神

ひのかぐつちの

かみ

169cm ♂

天津神

 

 

「地灼き天焦がす紅蓮の猛火」

 伊邪那岐・伊邪那美夫婦の末の子。出生時に母を焼き殺し、激怒した父に首を刎ねられた。完全に絶命する前に兄弟神に何とか首を繋げて貰い、以後父とは顔を合わせないようにして生きてきた。

 


蛭子

ひるこ

140cm ♂

天津神

 

 

 

「幸運商う海の客人」

 伊邪那岐・伊邪那美夫婦の長子。発育に問題があったため舟で海に流されるも、辿り着いた海岸で人に拾われ生育し、海から恵みをもたらす恵比寿として成長する。商売上手で気のいい旦那。


少彦名神

すくなひこなのかみ

15cm(最大100倍) ♂

天津神

 

 

「常世去る薬種の少童」

 芋皮の舟で海からやってきたとても小さい神。高木産日の子で、大国主の義兄弟として国造りを手伝う。その完成間際に中津国を去り常世国へ行ってしまう。薬物の調査研究が趣味。見た目は少年だが中身はオッサンでしかも口が悪い。


稚日女

わかひるめ

122cm ♀

天津神

 

 

 

「太陽神の傍仕え」

 天照によく似た少女神で、常に天照の傍らに控えている。素戔嗚が機殿に投げ込んだ馬に驚いて転倒し、糸巻きに刺さって仮死状態になったことがある。

 


事代主

ことしろぬし

178cm ♂

地津祇

 

 

 

「神託受く八尋の鰐」

 大国主の子。後継者として指名されている。上位の別天神からの神託を授かる力を持っており、神々の力の源となるエネルギーを神産日から受け取って他の地津祇へ中継する役割がある。釣りが好き。


志那津比古神

しなつひこのかみ

167cm ♂

天津神

 

 

 

「天吹き渡る神風」

 迦具土の兄。空気を循環させて万物の生成を助ける風の神。破壊と同時に恩恵をもたらす火の神である弟を救けるために、父によって斬り落とされたその首をつなぎ合わせた。飄々として掴み所は無いが、兄弟を親よりも大事に思っている。


大物主神

おほものぬしの

かみ

170cm ♂

地津祇

 

 

「奇しき造酒の大白蛇」

 海から現れた大国主の奇御魂。三輪山に坐す大きな白い蛇。あまり地上に降りてこないので大国主の様に封じられることはなかったものの立派な祟神である。女の子が大好き。

 


闇龗神

くらおかみのかみ

172cm ♀

天津神

 

 

 

「雨恵む呪詛の女神」

 建御雷の妹神。雨雲を呼び大地に水をもたらす龍の化身。本人はサバサバした姉御肌ながら、自分の信奉者の願いを聞き届けその恨みを晴らす業を行っていたところいつの間にか呪詛の神にされていた。だがあまり気にしていない。


建御雷之男神

たけみかづちの

をのかみ

182cm ♂

天津神

 

 

「剣持つ雷霆の武神」

 岩に飛び散った火之迦具土の血から生まれた出自からして物騒な武神。出雲の国譲りで大功を上げて以来、高天原の軍を任されている。逃げる者はとりあえず追う。


建御名方之神

たけみなかたの

かみ

173cm ♂

地津祇

 

 

「大岩をも動かす猛き神風」

 事代主の異母弟。風の力を司る武神。力自慢で、千引きの岩すら持ち上げることができる。若く無鉄砲なため、他の武神と比べて思慮に欠ける部分がある。

 


大国主命

おほくにぬしの

みこと

170cm ♂

地津祇

 

 

「豊国統べる大名の主

 地津祇の総親玉。素戔嗚の子孫であり、地津祇に神産日からのエネルギーを中継分配する役割を負う。国譲りの時は既に殆ど隠居していたが、天津神に対し最後まで抵抗していた。現在、祟神として杵築に封じられている。


一言主神

ひとことぬしの

かみ

178cm ♂

地津祇

 

 

「山駆ける託宣の大熊」

 大物主の息子で事代主の奇御魂。狩に来た天皇の一行にちょっかいをかけたりお茶目な性格。暫く黙っていた後に発した一言だけの言葉がそのまま託宣になったりする。

 


天穂日命

あめのほひのみこと

171cm ♂

天津神

 

 

 

「日照る焔熱の諜者」

 天照の次男。降下を渋る兄の代わりに中津国に降り立ち、大国主に心酔したフリをして地津祇の動向を探る。最終的に地津祇と神産日の接続を一時的に絶って国譲りを成らしめ、高天原に復命し出雲国造に任ぜられた。



ILLUSTRATIONS

COMICS

 SERIES

 SHORT STORIES