THE UNIVERSE -宇宙観-


初めに意志があった。

 

意志はただ一言、「在れかし」と囁いた。

 

そこに光が生まれた。

 

光は愛された。光は愛であった。

 

光は、宇宙となった。

 

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「総ては、愛の意志の許に。」

 

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神茄史獅スペースワールドのコンセプトや設定です。

 

「神と機械と錬金術」というのがキーワード。

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▼次元

 全宇宙は0~10までの11次元で構成されており、数字が大きくなるほど空間におけるエネルギーキャパシティが大きくなる。場を捻じ曲げるなどして空間に作用を及ぼし変化させる場合、相応の莫大なエネルギーが必要となる。

 

0次元

 点。全ての基本。

1次元

 線。点を一列に並べたもの。ある一点を基軸に伸びる。曲がることもあれば蛇行もするが、例え最初の一点に帰着することがあってもその内側には行けない。図形の外周のようなもの。

2次元

 面。線を横に並べたもの。ある線で囲まれた図形の内側の、起伏や奥行の無い平面。決して面上を離れることはできない。

3次元

 立体空間。我々の基本認識空間。面が積み重なった存在。原理上積み重なった面のどこにでも行けるが、ある瞬間には必ずどこか「一点」に存在することになる。

4次元

 時間。立体空間の連続した一瞬一瞬の連なり、あるいは積み重ね。既に数珠繋ぎに繋がっている空間であり、観測者からは「起きる事象が決まっている」様に見える。

観測の意志

 四次元空間に普遍的に存在すると考えられる宇宙意志。一つの連なった時間軸を「見る」ことができる。その連なった時間軸の中でなら自在に移動が可能だが、その外側の「可能性」には関与できない。

四次元的運命論

 三次元生命(主に人間)の運命は既に連続した時間軸の中に固定されているとの考え。

5次元

 可能性。流動している時間が更にいくつか積み重なっている。ある瞬間に存在するある一点の事象が、3次元空間のどこにあるか、別個の時間軸ごとに異なる(ゆらぎがある)といえるもの。平行世界、パラレルワールドとも。3次元からは遠ざかっているので、普通の人間には観測は難しい。ミクロの場合、原子内の電子の位置が確実に特定できないのは5次元の影響である。

決定の意志

 5次元空間に普遍的あるいは点在的に存在すると考えられる宇宙意志。観測者がある一点を観測する際、その一点に存在する全ての可能性を選択する権限を持つ。

5次元的不確定論

 一つの時間軸は必ず5次元空間においてどの瞬間にも一定以上の可能性の分岐を生み出しているはずなので、必ずしも三次元生物の運命が一つに限定されているとは言えないという考え。

6次元

 核選択。”丸まって”見えなくなっている次元の一つ。中性子、陽子、電子といった原子核の材料の性格を決定づけ、その周辺に存在するエネルギーに応じてどのような原子核を構成するか決定する。これによりそこに存在する物質がどのような性質を持つものかが決まり、5次元に存在する可能性の数や種類に影響していく。

7次元

 素粒子決定。”丸まって”見えなくなっている次元の一つ。物質側に割り振られた(物質に変化することが決定した)エネルギーが、どのような素粒子になるかを決定する。それによって、普通の物質にあたる「顕在化する素粒子」と、所謂ダークマターにあたる「秘匿される素粒子」に分けられ、その比率が今後の宇宙の様相を一変させる要因になる。

 8次元

 エネルギー分配。”丸まって”見えなくなっている次元の一つ。各宇宙に分配されているエネルギーの内、物質に変化するエネルギーと、そのままエネルギーとして留まるものの比率を決定する。しかし、物質とエネルギーは相互に変換可能であるため、一つの時間軸の中でもその比率が常に一定であるとは限らない特殊な軸。

9次元

 宇宙分割。各宇宙のエネルギー総量を決定し分配する。8次元までは、同一宇宙の可能性を決定づける次元に過ぎないが、9次元はそれぞれの宇宙空間そのものを切り分けるものであり、ここに存在している宇宙空間は各々別個の独立した存在である。その宇宙空間同士は、点や面で繋がっている場合もあるが、そうでない場合他の外宇宙との交信は莫大なエネルギーを要する行為であり、ほぼ不可能と言って過言ではない。ビッグバンやインフレーションの主な舞台とも言える。

10次元

 万象の記憶。アカシックレコードとも。全ての宇宙を俯瞰し、操作しうる唯一にして巨大なるエネルギーそのものであり、宇宙の母なる存在であり、宇宙生成の大地そのもの。この次元自体が最高位の高次元意志(上位精神格)であり、更に全ての物質それ自体でもある。無、あるいはゆらぎそのもの。深淵。

不変にして変化そのもの、意志にして現象、全ての物質でありエネルギーであるもの、

記憶にして現在、人格にして集合

 

▼エネルギー理論

 エネルギーとは世界に偏在する10次元意志の現れであり、その大いなる愛そのものでもある。各宇宙に存在するエネルギーは、物質と相互に変換可能である。その総量は各宇宙ごとに決定されており、質量保存・エネルギー保存の法則の大元となっている。

 エネルギーには相反する二つの方向性があり、以下のベクトルに分けられ、行き過ぎると反転する。

顕在←──────────────中立──────────────→秘匿

 

顕在のエネルギー

 膨張、加熱、遠心力、集合体、行動など目に見えやすい事象を示す方向性。陰陽の陽に当たると考えられる。

秘匿のエネルギー

 収縮、冷却、重力、離散、思考など、目に見えないもしくは見えづらい事象を示す方向性。陰陽の陰に当たると考えられる。

中立状態

 上記の二方向の中央値、あるいは釣り合った状態。中庸とも。回転を生み出し、また無に還る、即ち10次元に類似の状態。全ての事象の運営は総合的にはこの中立の状態を目指して行われている。

 

▼三波動理論

 波動とは、物質や次元を超えて伝わるエネルギー間の波である。現在、それは大きく3種類に分けられると考えられている。各波動は相互に変換可能であるが、波動によって他の種類に変わりやすいかどうかが異なり、意志>生命>重力の順に変化しやすい。

 

重力 重力波とも。物質やエネルギーに対し重さや速度を与えるもの。4次元的に作用し、時空間をひん曲げることで空間の歪みを生み出している。その歪みこそが重さの波として伝わるものである。

意志

 思念波とも。人などの生命体は勿論、岩石などの非生命体、果ては原子や空間、次元にすら宿るもの。これ自体がエネルギーの根幹であり、全ての存在は、10次元空間を含めて意志で形成されており、最も他の波動に変換しやすい存在であり、かつ他の物質世界に影響を与えやすい存在である。「念」「念力」といった言い方もされる。その根底にあるものは愛である。宇宙は万象の記憶である10次元の愛を以て形成されているが、その愛の概念は人間が言うところの愛と異なる。「許容」「赦し」とも言い換えられる。人間の場合、この波動は脳によって送受信、処理されており、波形や強弱が個人によって異なる。魂とも呼ばれる。

生命

 物質と生物を隔てる波動。ただの物質としてではなく、生物が生物として自らを形成・維持していく為に必要。体内の化学反応などを制御する。生命の種や個体差によって持てる限界値が決まっており、常に失われていくため何らかの方法で都度摂取する必要がある。単細胞生物も多細胞生物もこの波動に依存しており、惑星、恒星といった高次の生命体も例外ではない。人間の場合食事などによって摂取されるが、その貯蔵・管理は心臓で行われており、この器官が衰えるごとに貯蔵できる最大量が減っていく。生命の波動が尽きた生物は死を迎える。

 

▼四相三象思想

宇宙に存在する事象を属性ごとに分類したもの。エネルギーの変化形。

 

四相

 物質に関わるもの。状態変化。

地:固体に関わる力。固体が固体であろうとする強固な結合力や、固体間を伝わっていく波などのエネルギー。主に大地を通じて現れるので、「地」の力だと思われている。顕在のエネルギーに属する。

水:液体に関わる力。液体が液体としての姿を保つための結合力であり、流動性が高い。液体間を伝わっていく波などのエネルギー。主に海や川など、水を通して現れるので「水」の力だと思われている。顕在のエネルギーに属する。

風:気体に関わる力。気体が気体として留まっていられる程度の結合力で、若干弱いので扱うのが難しい。主に気体の流動が風として現れるので、「風」の力だと思われている。宇宙空間も完全な真空ではないので、微量ながら風相が存在する。

雷:プラズマに関わる力。電子を剥ぎ取る勢いで飛び交うエネルギーの塊としての物質の力。四相の中では最も強力ながら、地表に出ることが滅多に無いので研究が遅れる場合もある。落雷などで表出することが多いので、「雷」の力だと思われている。

 

三象

 物質を取り巻くエネルギーに関する力。現象の原因になる。

日:顕在のエネルギーそのもの。現象として現れやすいもの、目などの知覚で捉えやすいもの。世界を動かす根幹のエネルギーの片翼で、物質にも次元・時空間にも影響を及ぼす。幅広すぎて人間が全容を把握するのは難しく、扱いは困難。包括するものに光エネルギー、熱エネルギーなどがある。

月:秘匿のエネルギーそのもの。知覚で捉えにくいもの、自らの姿を隠そうとするもののエネルギー。世界を動かす根幹のエネルギーの片翼で、日月が釣り合うと中庸の回転エネルギーが生まれる元となる。幅広すぎて人間が全容を把握するのは難しく、扱いは困難。包括するものに収縮や冷却のエネルギーがある。

火:化学反応に関わる力。電子の移動などにより、物質同士の化合や還元を行う。主に火として知覚されるため「火」のエネルギーだと思われている。目に見えるように思われるが、秘匿のエネルギーに属する力である。

 

▼上位精神格

 人間を初めとする生命体を包括する存在、即ち惑星、恒星、銀河、宇宙空間、次元などの高次元生命体に宿る意志。人間の精神とは多くの場合構造が異なる。いくつかのカテゴリーによって分類することが可能である。

 

・エネルギー指向による分類

 「顕在」「中庸」「秘匿」の三種類。主な役割は以下の通り。

顕在の意志:主に生成行為など、光や音で比較的知覚しやすい動きを司る精神格。

秘匿の意志:主に破壊行為や意識・エネルギーの流れなど、比較的知覚しにくい現象を司る精神格。

中庸の意志:上記二つのバランスをとり、その高次元生命体の個体が一個の生命として保持される様に調整する精神格。

 

・原動力による分類

 「智」「力」「愛」の三種類。どの意志も必ず二種類以上備えており、その比率によって何の性質を持つ意志であるかが決まる。世界をどの様に導きたいか、という方向性とも考えられる。より根底意志に近い方から愛>力>智となっており、扱いにくさも同様である。これらの力は元を辿れば全て同じ、「宇宙・世界、全ての意志の力」である。

 

の意志:理知的、理性的な性質。膨大な知識・知恵を蓄えるキャパシティと、それらを組み合わせて新しいものを創造し利用する柔軟さを意志に与える。高次元生命体を維持する上での頭脳、参謀役の側面を持つ。

の意志:情熱的、爆発的な性質。高次元生命体の保持するエネルギーの管理・使用の権限を意志に与え、感情の動きの統制を担う。高次元生命体を維持する上で発生する現象の実行部隊の側面を持つ。

の意志:交信・受容・慈愛を司る性質。11次元宇宙の根幹である10次元の意志、即ち全ての意志の母体と同じ性質を持つ、高次元生命体の意思決定機構。その高次元生命体が包括する全てのもの、現象を、それらの親として、友として、隣人としてそれぞれ遍く愛し、全体を統御、完成するために働く。

 

 基本的に高次元生命体の意志はこれらの組み合わせでそれぞれのアイデンティティーを形成しており、一つの原動力で100%純粋に構成されている意志は存在しないが、10次元の根底意志にのみこれらの性質そのものを100%具現化することが可能となっている。それらは人間に知覚しやすい姿で顕現することもあり、それぞれの原動力に相応しいと人間が認識している模擬人格を伴って現れる。

 

・高次元生命体の格による分類

 惑星、恒星、銀河などといった高次元生命体の種類に応じた格ごとに分類する方法。規模が大きくなる事にその格も上がっていく。

 

 どの高次元生命体も人間の理解や支配の及ばない超次元的な存在であるが、特に身近なのはやはり惑星の精神格であろう。人間が普段「神」として認識している存在は、一つの惑星の総意から生まれた数多の精神格たちである。この惑星の総意は「原初の大洋」と呼ばれるものであり、惑星形成時に寄り集まった小惑星や隕石など、星の原材料となる存在に宿っていた意志が溶け混じったものである。その姿は多くの神話の世界の始まりの描写に垣間見ることができるが、全容を把握することはできない。惑星の精神格は、さらに以下の三種類に分けられる。

 

空間の意志:惑星を構成する物質的な体組織及び、そこに住まう者たちの生命維持に関連する。陸海空に細分化される。

現象の意志:惑星のエネルギー循環と、四相三象に関連する。自然現象など。他にも人間や物質のアルゴリズムを管轄している。

概念の意志:惑星全体の精神的作用や人間などの下位生命体の魂、共同体としての概念を統制する。魂の循環、輪廻転生にも関係する。集合的無意識を司り、惑星規模のアカシックレコードとしても機能する。

 

 多くの神話に登場する太陽神や月神などの存在は、空間の意志として天体の存在を仮託して生成された惑星の精神格であり、恒星の精神格ではない。

 また、人間の精神やその思想の発展に伴って惑星上の各地に神(惑星の精神格)と神話が生まれるパターン(現在の地球もこれにあたる)と、初めから存在している惑星の精神格全球に渡って普遍的な神話として残っているパターンがあるなど、その存在の形は惑星ごとに千差万別である。

 他にも、人間やその他下位の生命体の魂が昇格して惑星の精神格に加えられることがある。